2007年12月20日

IEEE1394は何故目立たないか(後付けで考えてみた)

【CNET Japan:IEEE1394(FireWire)に新規格「S3200」--伝送速度が4倍に:モバイルチャンネル】
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20363510,00.htm


実はこのIFがUSBと同じくらい普及して欲しいなー、とは思ってるのだけど、世の中全てがなんとやらってやつで、現実には電気屋で棚に並んでる外部増設ハードウェアの大概がUSB2.0。
いちいちIEEE1394対応型のモデルを探したりもするけれど、あったらあったで単価が高い。そりゃそうよね、モノが出てないんだからコストも下がるわけが無い。だが今でもそのIFハードを一応探すだけ探してはいる。

何故Windows派のボクがIEEE1394の肩をちょっと持つ気になるか?っていうと、いくらPC本体のUSBポートが増えたといっても、マウスとあと何か2,3くっつけたら塞がっちまうので、それを避けたいのがひとつ。あとこれはボクの運の悪さの問題だが、1.0初期のそれこそポートが1,2個しかなくて貴重だった時分に、ハブで増やせばいいのかーと、単純に考えてたら電力特性上実はそうでないことにガックリきたのがひとつ。もうひとつは、マイノリティを応援したがるボクのひねくれ特性。笑。


ところで、ボクはIEEE1394が普及していない"ように感じる"ことにずっと疑問を持っていた。でも、そういうものかなと、今はそんなふうにも考えていたりする。
IEEE1394はその規格の出た当初から、デジタルビデオ関係のデータ伝送経路として期待されたし、実際その用途には強かった。逆からいうと、HDDとかを1394経由で使える、みたいなUSBちっくな汎用ポートとしての用途は「オマケ」みたいな位置づけだったということか?そうでもなければ今頃はUSBと1394対応機器が肩を並べて店頭に並んでいるはず。でも現実にはそうならなかった。

今度の次世代規格[S3200]の記事を読んでも、既にHDMIの伝送経路としての用途を視野に入れている――従来からの強みだったデジタル映像用途向けのIFとして方向性を持たせたような書き方になっている。
ビデオデータ転送にIEEE1394を、HDDへの記録にUSBを使うことで、少ないポートを占有せずにハイパフォーマンスを引き出すことが出来る、と、こういう意味合いが以前から後ろにあったと読むことは出来ないか…つまり、デジタルメディアポートとしてのIEEE1394, 汎用データ伝送ポートとしてのUSB, 水面下ではそれぞれ上手い具合に住み分けが出来ていたのだろう、と、どうもそういう気がするんだ。

といっても、5,6年前ならともかく昨今のAVキャプチャデバイスなんかもUSB2.0だったりするし、ことノートマシンに限って言えばExpressCardという選択肢も取れるんであって、そうというには説得力に欠けるのだけど、映像用途の入出力端子としては1系統あれば足りるわけだし、それを扱う機材もHDDやら何やらと種類・数が多いわけじゃない。
2,3個付けても電子基板の場所とかIRQリソースを取るだけで無駄が多くなるから基本1ポートに止まり、機材が限られているからUSBと見た目比べても普及しているようには見えない
、しかしいったんその手の方向に目をやれば実はメジャーであると、そのくらいの補足を考えることはできるかもしれない。


まぁ、とはいえ、既にこれだけ浸透してしまったUSBに対してあえて対立軸を立てたIEEE1394も只者じゃない。これでUSBと肩を並べるようになった日にゃ、今と一味違う状況になっている…かな?


追記(12.21.2007):そういえば、USBとIEEEのドキュメント、どっちが入手(アクセス)しやすかったかって言ったらUSBだった。
在学中ゼミの先生に本家サイトのURIもらって調査したけど、オープン規格として堂々公開しているUSBのドキュメントと比べたら全く探しにくいことこの上なかった。
この開発ドキュメントへのアクセス性という点も、ひょっとしたら普及の良し悪しに関わったのではないか…とボクの素人頭じゃそう考えるのだけれども、しかしTB元のBloggerさんがライセンス料を課さなければ、個人的に邪道と思っているUSB外付けHDDは普及せず、時代を作れたのでしょうに。と指摘しておられるように、そういう面ともつき合わせると説明がつく。

何かそういうもろもろのライセンス体系――開発だか製造だかロゴライセンスだか知らないが、有料・無料に関わらず「まず作りやすくなかったら意味がない」わけで、製造・普及を簡単に推進できるようなシステムというものが今後も確立できなければ、その点で先手を打って既に成功したUSBに対抗するのは難しいのではなかろうか。
でもこれひっくり返してくれたらマジでGJだぞ?

アップルデイズ-Mac,iPod限定Blog: 新Mac Proに来年登場のFirewire(IEEE1394)新規格「S3200」登場を期待!:
http://appledays.seesaa.net/article/73811368.html


USB-IFのドキュメントのホーム(明快!)
http://www.usb.org/developers/

IEEE関連のドキュメントのホーム?(多分ここじゃないかとは思うんだが…)
http://www.ieee.org/web/standards/home/index.html



posted by Ysteat at 17:02 | Comment(0) | TrackBack(1) | ハードウェア喧騒系
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